海外居住者が株式投資をする4つの方法

本記事では、海外居住者でも株式投資ができる4つの方法をご紹介いたします。
海外移住や海外駐在で日本を離れると「非居住者」という扱いになり、日本の証券会社を利用することができなくなります。
一方で、海外には「非居住者」でも利用することができる外国証券会社が数多く存在しています。
外国証券会社を利用するメリット・デメリット
海外居住者が外国証券会社を利用するメリットは、なんと言っても海外居住中でも株式投資ができる点です。
また、世界中の市場に投資できますので外貨運用による為替リスクヘッジ効果を得ることもできます。
一方で、居住国によってはサービスを利用できなくなる証券会社もあるため、注意が必要です。
外国株への投資は為替のリターンを得る可能性がありますが、差損を招くリスクもあります。また、送金時に手数料が掛かる点はデメリットです。
外国証券会社を利用するメリット
・海外居住中でも株式投資ができる
・為替のリスクヘッジになる
・世界中の銘柄に投資できる
外国証券会社を利用するデメリット
・国によってサービス停止等が起きる可能性がある
・送金時に手数料がかかる
・為替リスク
外国証券会社で株式投資をする4つの方法

海外居住者が株式投資できる方法は主に下記の4つです。
1.Firstrade
2.eToro
3.フィリップ証券
4.FUTU
特徴は次の通りです。
Firstrade
First Trade証券は1985年に創業したアメリカのネット証券会社です。現在では日本やタイ、シンガポール、マレーシア等を含む28か国にサービスを提供しています。
コミッションフリー投資を掲げているだけあって、口座維持や米国株の取引手数料が無料となっており、海外在住の日本人から人気が高まっています。
メリット
・米国株取引と口座維持の手数料が無料
・DRIP機能(配当金再投資)
デメリット
・入金方法がアメリカの銀行口座経由か海外送金
・日本語に対応していない
その他
証券口座への入金方法は、主にアメリカの銀行口座経由か海外送金の2択となります。日本居住者でもユニオンバンクにてアメリカの銀行口座を開設することが可能です。(詳細はこちら)
eToro
2007年創業の世界をリードするオンライン投資プラットフォームを提供する会社です。シンプルかつ低コストが人気で、現在では世界で2000万人に利用されています。
メリット
・株取引などの取引手数料が無料
・CFD取引、FX、暗号通貨の投資も可能
・コピートレードやバーチャル取引が利用可能
デメリット
・日本では利用不可
・日本語に対応していない
その他
入金方法は基本的には海外送金です。とても使いやすいプラットフォームが特徴で、CFD取引でレバレッジをかけた投資が簡単に行えるのも魅力です。ただし、日本ではサービスを利用することができませんので、いずれ日本に戻る予定のある駐在員の方などはご注意ください。
フィリップ証券(シンガポール)
フィリップ証券とはフィリップキャピタルグループの1社です。シンガポールに拠点を置き、世界16か国と地域に展開しています。5,000名以上のスタッフを持ち、総預かり資産350億米ドル以上のグループです。
フィリップ証券には日本語デスクがあります。
https://jpweb.poems.com.sg/about-japanese-desk/
メリット
・日本株を購入可能(その他世界中の市場にもアクセス可能)
・日本語のサポートデスクがある
・ジョイント設定(相続対策)
・マルチカレンシー口座
・Wiseで入金が可能
デメリット
・購入時や口座維持に手数料が掛かる
その他
海外金融を利用する際のリスクのひとつに国際相続があります。万が一契約者が死亡した場合、海外にある資産を外国人となるご遺族が相続するには弁護士依頼等の費用と時間を要しますが、ジョイント設定を活用して名義人にご家族を追加しておくことで、万が一の際も国際相続の発生を防ぐことができます。
入金方法は海外送金やWiseの利用が可能です。
FUTU
2012年の香港にて設立以来、高い成長を維持しているオンライン証券会社です。親会社はテンセントやMatrixから出資を受けているFUTUホールディングスで、2019年にはナスダック上場を果たしています。
メリット
・米国株投資が可能
・投資に関する情報が豊富
デメリット
・取引手数料が掛かる
・日本語に対応していない
その他
入金は基本的に海外送金です。プラットフォームは中級者〜上級者向けのイメージですが、投資に関する分析や情報が豊富です。
証券会社を選ぶポイント
外国証券会社を選ぶ際のポイントをパターン別でご紹介します。
海外から日本株に投資をしたい場合
フィリップ証券
フィリップ証券は外国証券会社の中でも珍しく、日本株に投資することが可能です。市場はプライム、スタンダード、グロースや先物(OSE)への投資ができます。
米国株に投資をしたい場合
Firstrade
Firstradeは米国株の取引手数料が無料です。日本にご帰国後はユニオンバンクの口座開設をしておくと資金のやり取りがさらに容易になります。
海外にいる間だけしか利用しない場合
eToro
投資しやすいプラットフォームで米国株以外に仮想通貨も購入できます。1株以下でも投資ができてETFの購入時手数料が無料のため、小口投資や積立投資がしやすいです。日本でサービスをしていないのは残念です。
日本に本帰国後も利用を継続したい場合
Firstrade
フィリップ証券
FUTU
現在、日本居住者でもサービスの利用が可能なのは上記3社です。外国証券会社からの株式移管を受け付けてくれる日本の証券会社は多くないため、日本ご帰国後も利用が継続できる証券会社を選択するか、ご帰国前に一旦決済されるかを事前に決めておくことをおすすめします。
まとめ
証券会社によって、日本や一部の国でサービスを展開している地域は異なりますので、居住国が今後変わる予定のある方は利用する証券会社の選択には注意が必要です。
また、株式投資は投機的となる場合も多いですので、必ず余裕資金の範囲内で投資することをお勧めいたします。
リスクレベルを下げて安定的に資産を形成したいされたい方は、積立や香港貯蓄型生命保険のご活用のご検討がお勧めです。
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